バランス戦略とは?― 足関節・股関節・ステッピング戦略 ―
- リハビリスタジオclover
- 3月16日
- 読了時間: 2分
私たちは立っているときも動いているときも、常に重心を調整し続けています。
その制御のために必要な戦略がバランス戦略です。
足関節戦略
足関節戦略は、比較的小さな外乱に対して用いられる姿勢制御戦略です。
支持基底面が広い
床面が安定している
重心動揺が小さい
といった条件下で優位に働きます。
足関節を中心とした微細なトルク調整により、身体全体を一本の棒のように制御するのが特徴です。
重心の移動範囲は少なく体幹や股関節の動きは少ない為、素早く反応できます。
股関節戦略
外乱が大きくなる、あるいは支持基底面が狭くなると、股関節戦略の役割が大きくなります。
体幹と下肢が逆方向に大きく動く
重心を素早く移動させる
といった特徴があり、足関節戦略だけでは対応できない場面で不可欠です。
高齢になると股関節戦略を優位に使う傾向があります。
ステッピング戦略
支持基底面内での調整が困難になった場合、新たな支持基底面を作るために用いられるのがステッピング戦略です。
転倒回避
大きな外乱への対応
において重要な役割を担います。
バランス能力向上のために
バランス戦略は、足関節 → 股関節 → ステッピングという優劣や段階の問題ではありません。
重要なのは、環境や外乱に応じて戦略を選択・切り替えできることです。
小さな揺れには足関節戦略
大きな揺れには股関節戦略
限界を超えたらステッピング戦略
この切り替えが可能な状態が、臨床的に「バランス能力がよい」と言えます。



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